貴方の心フル受信
「いいですよ」


 奴は何を思ったのか、快く先生の言うことを引き受けた。



「ちょ、ちょっと待ってください!私は嫌です!」


「副委員長なんだから、引き受けろ」




 てめーは黙ってろ、七瀬!






「だめか…?どうしても」


 や、やらない。

 絶対。



 ジーーーーーッ。









「分かりましたよ!やりゃぁいいんすよね!?」


 半ばやけくそ気味にいうと、担任は助かったように息を吐いて笑った。




 そりゃ誰でもあんな空気には耐えられないですよ!?


「劇は何をするんですか?」


 奴が隣で先生に質問した。











「オリジナルな劇にしようかと思うんだよ」
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