カラフル
「・・・あ・・・。」

木下くんと女の子が一緒に歩いてるのを・・・。

楽しそうに笑いながら・・・。

「どしたの?亜香莉?」

優実が顔を覗き込む。

「あ!ううん!なんでもないよ!」

あたしは何事もなかったのように返事する。

「そっか!じゃ、行こう♪」

「うん!行こう♪」

あたし達はクレープ屋へ歩いていった。

優美の前では明るく振舞ったけど

内心、泣きたい気持ちだった・・・。

やっぱりまだ、木下くんのことが好きで、

諦め切れなかった。

だけど、あんな場面見ちゃったら諦めるしかないよね・・・。

彼女がいるみたいだし・・・。

涙が出そうだ・・・。
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