カラフル
「あのね・・・さっきトイレで、木下の彼女らしき人が友達に言ってたんだけど、自分が木下に『今の彼女と別れなきゃ彼女のこと危険な目にあわせるから』って言ったら、その彼女と別れて、自分とより戻してくれたって言ってた!!」

あたしは言葉が出なかった。

「亜香莉!木下は本心で亜香莉と別れたんじゃないんだよ!!きっと、亜香莉を守るために・・・」

そう優美が言った途端、

あたしは木下くんのもとへ走り出した。

優美の声も届かない程、

木下くんのことを考えながら。

どうして・・・どうして何も言ってくれなかったの?

あたしは、木下くんがいれば

どんなことでも耐えれるのに・・・!!

守るためにあたしから離れるんじゃなくて

守るためにあたしのそばにいてほしかったのに・・・!!!

どうして・・・!
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