キヲクの片隅
「なあ、明日休みだし今日優人の家泊まりにいっていいか?」
翔からのいきなりの提案。
この週末、確か舞花は家族と一泊二日で出掛けるって言ってたな。
舞花がいないとなれば僕には予定とゆう予定は何もない。
「うん、いいよ」
僕は快く承諾した。
「翔、一回家帰るよな?その間に部屋片付けとくよ」
「ああ、往復二時間位かかるし、ゆっくり俺の為に綺麗にしとけよ」
翔の家は俺のじいちゃんの家に近い。
だから翔は学校に来るために毎日一時間かけて来て、帰る時も一時間かけて帰る。
翔の性格からすると、そんな通学時間ではすぐに学校に来なくなりそうなイメージだが、翔が学校を休んでいるところを僕は見たことがない。
人は見かけによらない、とはこうゆうことなのかも。
なぜこんなに遠い高校を選んだのだろう。