泣く心【本編】
恭「湊川。…真駆に入ったんだな」


類「……はい」




湊川の足音がすぐ近くで止まる

多分、ドア越しにあいつはいるんだろう


俺らはそろそろと立ち去ろうとしたけど

恭先の言葉に動きが止まる




恭「楽しいか?」



類「…………はい」




湊川の声に少し間が空いた


でも…楽しいのか


俺は少なからずホッとした





恭「そうか。…でも嫌ならやめるべきだ。お前のためにも」



…どういうことだ?


さっきから恭先の言葉が引っ掛かる




類「…失礼します」



その時、扉が開いた


湊川と軽くぶつかってしまう



慎「あ、わり」



類「………」



恭「なんだ、お前ら盗み聞きか~?」


舞「恭ちゃん。さっきの話本当なの?」



恭「本当だよ。あ、虎春お前赤点ギリギリだったじゃないか」



虎「げ。…でも赤点取ってないから良いでしょ~?」










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