泣く心【本編】
他のメンバーも連れだし

空き教室に向かう途中


ふと手紙…果たし状のことを思い出す



時間は13時。

遅れると何かと厄介だ



類「…ちょっと行ってきます」



誰も振り向く様子がないので聞こえてないのかもと思ったが


神楽くんと目があった



私は軽く会釈をしその場を離れた





向かう先は体育館裏


辿り着くとそこにはもう
数人の女たちが立っていた



女「あれあれ~?今日はえらい早いな」


女「毎日よくやられに来るねー」



女はニヤニヤとした顔つきで近づいてくる



前に遅れて行ったら人数増やされたことがある


女たちは計算高い

その頭を勉強に使えば伸びるのにと思う



女「さて、始めましょか」



女は私の頭を掴むと体育館裏の奥へと引っ張る


地面に転がされ、蹴り飛ばされたり棒で叩かれたり


余りにも悲惨な光景だと思う



類「うっ……」



思わず声が出てしまった


毎日の暴力で、生傷が癒えていないから

痛みは前より数倍強い


相変わらず見えるところは狙わない


その方が助かるけど









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