泣く心【本編】
それに気づいたのは後ろにいた10人程度



俺に気づいた女たちは顔面蒼白になり

互いに顔を見合わせている



女の声が半分程減り

前にいる奴等も次第に状況に気づく



女「…っ慎二様じゃないですか!」



女のなかの誰かが言った


そして女どもはそれに合わせるようにして俺に近づいてきた




女「どうしてここに?」



女「皆さんと倉庫に行かれたのでは?」




見るところ学年様々な女がいるようだ


俺の顔を窺いながら笑顔で話しかけてくる



慎「何してんだって言ってる」


俺はそれを冷めた目で一瞥すると声音をさらに低くする


女は固まり、視線を泳がせながら口を開く




女「あ…、私たちは話をしていただけで」



慎「こんなところでか?」



女「あ、…はい」



視線が泳いでいるのはバレバレだがしらばっくれるようだ










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