泣く心【本編】
類「……どうでもいいです」



慎「はぁ?痛いなら保健室行けよ」



類「…………」



何だよ…

やっと喋ったかと思ったらどうでもいいだと?

痛いんだろ?



慎「ほら、行くぞ」



こんなことしてるよりさっさと行った方が早い


くいっと腕を痛くない程引っ張れば黙ってついてきた


抵抗するわけでもないんだな



…変なやつ




慎「すんませーん…」



保健室を見れば誰もいなかった


恭「何してんだお前ら」



たまたま通りがかった恭先が俺らに声をかける



慎「あ、お疲れ様ッス。いや、こいつがケガしてて…」



恭「おー、保健の先生なら帰ったぞ」



慎「は?何で帰んだよ?」



恭「この時間帯は生徒皆帰ってるからな」



慎「チッ…」



使えねぇ…



恭「何か意外な組み合わせだな~」



恭先がしみじみと呟いている



慎「知るか」







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