吸血鬼と魔法使い



と、いうのは真っ赤な嘘で。



戯れ言なのか戯言なのか
よく分からないことを呟いていた。


「あのさぁ、絆愛。」


呆れたように呼びかける恋憂は
全くもって可愛 い。


ほんと、憧れる。


「いい加減現実見よ??」


魔法だなんだと騒ぐ私には
実は魔力の"魔"の字もない。


恋憂は私の持っていた、
てるてる坊主を没収た。
そして代わりに折り畳み傘を手渡した。


「一緒に帰ろ??」


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