双恋。
「翔なにやってんだよっ俺が、」
「翔君大丈夫?」
翔君のネクタイをきゅっと結んであげる。
と、顔を上げるとそこには真っ赤っかな翔くんの顔。
「あ、ありがと。」
翔くんは赤面症なんだった…忘れてた。
「あっごめんごめん。」
でもこういうところが好きなんだよなぁ。
私はずっと翔くんが好きで、それはだれにも隠してきた。
だって、いおりからしたら友達の彼女が姉なんて嫌でしょ?
っていうのは言い訳で、ただ勇気がないだけ…
赤面している目の前の翔くんから
後ろに離れると、背中にとんっと何かに当たる。