矢野さん
5
それから2週間が過ぎた――
自分の気持ちに気づいてるはずなのに、いまだに信じられない俺は出来るだけ矢野の事は考えないように過ごした。
自分自身を疑いたくなる。誰か嘘だと言ってほしい!これは、恋愛感情ではないと!
――――――――――
――――――――
季節は7月上旬
一昨日、例年より少し早い梅雨明け宣言がニュースでされたばかりだが、今日は生憎の雨だ
じめじめした空気が仕事のやる気を奪う
ダメだ……集中できない
今週末までに企画書を作らなければならないのに
珈琲でも飲むか……
そう思い立ち上がる
給湯室へ向かおうと振り返ると女性社員の佐渡さんとぶつかってしまった。
自分の気持ちに気づいてるはずなのに、いまだに信じられない俺は出来るだけ矢野の事は考えないように過ごした。
自分自身を疑いたくなる。誰か嘘だと言ってほしい!これは、恋愛感情ではないと!
――――――――――
――――――――
季節は7月上旬
一昨日、例年より少し早い梅雨明け宣言がニュースでされたばかりだが、今日は生憎の雨だ
じめじめした空気が仕事のやる気を奪う
ダメだ……集中できない
今週末までに企画書を作らなければならないのに
珈琲でも飲むか……
そう思い立ち上がる
給湯室へ向かおうと振り返ると女性社員の佐渡さんとぶつかってしまった。