矢野さん
8 矢野の気持ち
「え!?音声録音って嘘だったの?」
仕事が終わり、更衣室で着替えながら祐子さんは目を丸くして私を見た。
「はい。一か八か言ってみました。あのままだと橘さんが逮捕されちゃうと思って……」
「凄いじゃん矢野さん。でもアイツに突っ込まれたら終わりだったね」
「ですね……」
ハハ……と苦笑いしていると携帯が鳴った。
メールが届いた様で開いて見る。
「あ……」
「誰?橘君?」
『橘』
その言葉にドキッとした――。
「いえ……黒田さん」
仕事が終わり、更衣室で着替えながら祐子さんは目を丸くして私を見た。
「はい。一か八か言ってみました。あのままだと橘さんが逮捕されちゃうと思って……」
「凄いじゃん矢野さん。でもアイツに突っ込まれたら終わりだったね」
「ですね……」
ハハ……と苦笑いしていると携帯が鳴った。
メールが届いた様で開いて見る。
「あ……」
「誰?橘君?」
『橘』
その言葉にドキッとした――。
「いえ……黒田さん」