矢野さん
「なに笑ってんだ?」

「うおぉ!」

 急に声をかけられビックリして声がした方へ顔向ける。

 そこにはスーツを着た吉澤が立っていた。

「なんだ……吉澤か」

 それを聞いた吉澤がムッとした顔した。

「なんだとはなんだ~。見舞いに来てやったのに」

 ホラよっと言って何かが入ったコンビニの袋を投げてきた。

「…なにこれ」

「雑誌」

 そう言うと俺の横にドガっと座た。

 袋から取り出して見ると女子高生が表紙のエロ本が出てきた。

 ――!!

「暇だろうと思って」

 笑いながら煙草に火をつける吉澤。

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