矢野さん
14
「やっと仕事終わったー!なぁ橘。今日飲みにいかね?」
「今日は無理」
パソコンに目を向けたまま隣の席の赤崎にそう言うと、赤崎の不満気な声が聞こえる。
「えー?なんでー」
「今日は俺の誕生日だから」
赤崎を見ることなくキーボードを叩きながら答えると、「ああ、そうだったな」と赤崎が思い出した様に言った。
そう――。12月24日に付き合いだして丁度3ヶ月の今日、3月24日は俺の29歳の誕生日。
そして3ヶ月というと……キス解放日!!
しかも今日矢野は仕事がお休みで、俺のアパートで夕飯とケーキの準備をしてくれている。
こんな日にキス解放とか計算してたのか?と矢野に聞きたい……が、そんな事よりさっさと帰って二人っきりになりたい。
パソコンを落とし急いで帰り支度をすると、赤崎に「じゃあな」と声をかけると足早に会社を出た。
「今日は無理」
パソコンに目を向けたまま隣の席の赤崎にそう言うと、赤崎の不満気な声が聞こえる。
「えー?なんでー」
「今日は俺の誕生日だから」
赤崎を見ることなくキーボードを叩きながら答えると、「ああ、そうだったな」と赤崎が思い出した様に言った。
そう――。12月24日に付き合いだして丁度3ヶ月の今日、3月24日は俺の29歳の誕生日。
そして3ヶ月というと……キス解放日!!
しかも今日矢野は仕事がお休みで、俺のアパートで夕飯とケーキの準備をしてくれている。
こんな日にキス解放とか計算してたのか?と矢野に聞きたい……が、そんな事よりさっさと帰って二人っきりになりたい。
パソコンを落とし急いで帰り支度をすると、赤崎に「じゃあな」と声をかけると足早に会社を出た。