矢野さん
 仕方ない……ゆっくり矢野を攻略するか。


 それに、さっき触れるだけだったが身長のわりに案外矢野って……胸でかいんだな。


 笑った矢野の顔から視線を落とし胸元を見ると、思わず口元が緩む。


 これから先、色々と楽しみだ……。


「橘さん。どこ見てるの?」


 エロい顔をしていたのか、矢野は俺を冷たい目で見る。


「別に」


 少し拗ねた様に言うと、ケーキに視線を戻しロウソクの火を吹き消した。


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 ケーキも食べ終わり片付けが終わると、タクシーを呼んで矢野は帰り支度を始めた。


 タクシーが来ると矢野を見送る為、一緒に外へ出た。
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