矢野さん
デスクに戻ると、赤崎も直ぐに戻ってきた。
「振られネタはよけいだったが、助かった。ありがとう」
隣の赤崎だけに聞こえる様に言うと、ニッと赤崎が笑う。
「モテる男は辛いね~」
「言ってろ」
パソコンに目を向けたまま、そう返した。
――――――――――
――――――
定時になると、早々に仕事を片付ける。
「じゃあ、先帰るな」
「おう。橘。頑張れよ」
赤崎がガッツポーズをして俺を力強く見つめると、俺も力強く赤崎に頷いた。
今日は矢野の誕生日――。
一緒に過ごすのはこれで2回目。いや、付き合う前にみんなで飲んだ事あるから3回目か?
今日は特別の日――。俺の覚悟の日だ。
矢野と付き合って2年半が過ぎた。
楽しいことや悲しいこと、辛いこともいっぱいあった――。矢野を泣かせてしまった事も、別れの危機もあった……。
でもそうやって二人で向き合いながら、ここまで来た。矢野とだからここまで来れた――。辛くてキツイ時期もあったけど、それ以上に二人で笑ったな……。
会社を出ると、車に乗り込みある店に向かった。
「振られネタはよけいだったが、助かった。ありがとう」
隣の赤崎だけに聞こえる様に言うと、ニッと赤崎が笑う。
「モテる男は辛いね~」
「言ってろ」
パソコンに目を向けたまま、そう返した。
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定時になると、早々に仕事を片付ける。
「じゃあ、先帰るな」
「おう。橘。頑張れよ」
赤崎がガッツポーズをして俺を力強く見つめると、俺も力強く赤崎に頷いた。
今日は矢野の誕生日――。
一緒に過ごすのはこれで2回目。いや、付き合う前にみんなで飲んだ事あるから3回目か?
今日は特別の日――。俺の覚悟の日だ。
矢野と付き合って2年半が過ぎた。
楽しいことや悲しいこと、辛いこともいっぱいあった――。矢野を泣かせてしまった事も、別れの危機もあった……。
でもそうやって二人で向き合いながら、ここまで来た。矢野とだからここまで来れた――。辛くてキツイ時期もあったけど、それ以上に二人で笑ったな……。
会社を出ると、車に乗り込みある店に向かった。