矢野さん
「嘘つけ。さっきしたゾンビ倒すやつなんてキャーキャー言うばっかりで、すぐゲームオーバーになったじゃん」

「ぞ、ゾンビじゃなかったらいけてます!」

「あれ選んだの矢野さんだよね?」

 矢野はう"っ――と悔しそうな顔をして黙る。

「さーて、お昼何食べようかなー。焼肉にしようかな……それともステーキにしようかな」

 俺の言葉に矢野はギョッとする。

「お昼からそんな物食べなくて良くないですか?」

「折角矢野さんが奢ってくれるんだし、いいもの食べなきゃ」

 ニヤリと笑うと矢野は悔しそうな顔をした。

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