御曹司さまが放してくれない!!
時はさかのぼること1時間前。


今日から晴れて高校生となったわたしは

ルンルン気分で校門をくぐっていた。




これからはじまる夢にまでみたスクールライフに胸をときめかせて

あわよくば彼氏とかできちゃったりなんかして~♪とちょっと調子にものっていた。



「楽しみだね~咲!」


一緒に校門をくぐった友達の富永 咲子(とみなが さきこ)に笑顔を向けると

向こうも同意するように笑い返してくれる。




「一緒のクラスだといいね~椎名(しいな)ちゃん。」


咲はにっこりといつものように可愛く笑う。



本当に、そう思うよ。

一年生だけは、せめて同じクラスがいい!!





わたしも胸中必至にお祈りしつつ、クラス表を見に行くと、


「あ!!咲、同じクラスだよ!!」

「本当だね!よかった~・・・・。」



わたしたちは、無事同じクラスで、ほっとした。





本当に本当によかった・・・・。


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