御曹司さまが放してくれない!!
わたしの肩をつかんだまま
首をたれる御影さま。
「あの・・・・・えっと、本当に、ごめんなさい。」
「いやだ。」
え?
「俺はあきらめないぞ。」
バッと顔をあげて、とらえられる視線。
まっすぐな瞳に、またどきんと胸がなる。
こんなイケメンと見つめあった経験なんて、こっちにはないんだよ。
勘弁してよ・・・・。
ていうか、
「なんで、わたしに、そんなこだわるんですか・・・。」
いくら初恋だからって
わたし以上にかわいい、いい子なんていっぱいいるだろうし
御影さまみたいなハイスペック男子ならモテモテだろうに。