御曹司さまが放してくれない!!



付き合うくらい・・・いいのかな。


かっこいいし、

わたしのこと、本当に好きみたいだし。




なにより、ここで付き合わないと

こんななんのとりえもないわたしに、彼氏なんてできない気がする。



よく考えるとそうじゃん!!


こんな平凡極まりない女に

こんなイケメンが言い寄るとか、一生に一回あるかないかだよ!?


これ逃したら、もうないよ!?





それに、初めての彼氏・・・・


あこがれてた高校生活への第一歩。




わたしの脳内は安易に損得計算をしていた。




「そこまで、言うなら・・・・。

よろしくお願いします。」


そうして、頭をさげてしまったんだ。






これから起こる御影さまに振り回される生活が、

いかに過酷か

このときのわたしは、まったく理解していなかった。




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