御曹司さまが放してくれない!!
「よし、そうと決まれば・・・・。」
そう言って御影さまがパチンと指を慣らした。
ん・・・・?
その瞬間、黒いスーツを着たたくさんの5,6人くらいの男の人たちが
どこからともなく現れて・・・・
わたしたちを取り囲む。
「え?え?」
焦っているのはわたしだけ。
「な、なんですか・・・!?」
「おい、こいつは俺の、か、彼女だ!」
えらそうに言いながらも"彼女"の部分で照れる御影さま。
「鄭重にな。」
「「「「かしこまりました、御影さま。」」」」
御影さまの言葉に、黒スーツの男たちは
みなそろって敬礼して応答する。