御曹司さまが放してくれない!!
まるで映画のワンシーンのような光景に見とれていたのもつかの間。
次の瞬間、わたしの両腕はがしっと掴まれた。
「え、ちょっと!!」
「お連れいたします。」
右側のスーツの人が軽く礼をする。
「お連れするってどこへ・・・?」
わたしの質問には、誰も答えてくれない。
御影さままで、何も言わず
わたしのあとをついてくる。
ちょっと、まってよ
どこへ向かってるの・・・?
え、なにこれ・・・・
わけわかんない!!
「ちょっと!離してよ!
ね、ねえ!!・・・・え!!ちょっと!!!!」
何度離してと頼んでも一向に力をゆるめてくれない・・・・