御曹司さまが放してくれない!!
_____


20分ほど、車に揺られてついた先は・・・・


んん!?


我が家じゃ・・・ないんですけど。




誰もが知ってる高級ホテル。


一泊少なくとも10万~と言われている

わたしみたいな庶民は、まず、泊まることはないだろうとあこがれていたそこ。




そのエントランスに堂々と止まった高級車。



そして、サササッと運転手が車のドアをあけてくれる。


御影さまはさも当然のように下車し、

くるっと半回転すると、わたしへ手を差し伸べてくる。



「えっと・・・・。」


「ついたぞ、おりろ。」



えらそうな言い草とは一転、動きは優雅で上品さにあふれている。




・・・・これは、手をとるべきなんだろうか。


車をおりるとき手を差し伸べられたことがないので、わからない。




だいたい、ここは中世のヨーロッパですか?

男は女をエスコートするのがあたりまえ、みたいな。




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