御曹司さまが放してくれない!!
「なっ・・・・なっ・・・」
「俺たちの交際を反対するものなどいない。
万事問題なしだ。」
にっこりと満足そうに頷く御影さま。
その後ろで、同じように同調し頷く山下さん。
「あーもちろん。
同棲のことも挨拶の際に説明し、ご了承いただいた。
そうだ!執事より、お父上からのお手紙を預かっているんだった。
山下、届いているか?」
「至急、お調べいたします。」
山下さんが電話をかけるとすぐに
チン、とエレベータがなってホテルウーマンが一人、紙きれを持ってきた。
「こちらでよろしいでしょうか?」
山下さんから、それを受け取り、にっと笑って私に差し出す。