恋なんて、できないと思ってたんだ。
「なっ・・・。まぁ、確かに関係はないわよ?でもッ!それはないわよ!約束破るつもり?」


「約束ねぇ。俺は本気で約束したつもりなんてねぇっつの。」


「なんですって!?」



…これだ。僕が感じてた『違和感』。


やっぱり、ヒュウガは本当の自分を隠してる。


なんで、隠してんだよ。


僕は、本当のお前の方がいいと思う。


「もういいだろ?そういうことだよそういうこと~。」


「良くないわよこの仮面野郎!」


「…あ?俺が何のために、誰のために、誰に言われて性格作ってると思ってんだよ!やりたくてやってる訳なんかじゃねぇよ!」


「じゃぁやめればいいじゃない。」


「…お前死ねぇ!」


…女が危ねぇな。 不本意だが、助けるしかねぇ。


  「おい。やめろ、二人とも。ヒュウガ、廊下まで声響いてんぞ。本性バレんぞ。あと、女。おめぇ、さっさと帰れ。子供は帰る時間だ。」


扉を開けると、女がヒュウガに胸ぐらを掴まれていた。


女は安心した表情で帰っていった。
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