恋なんて、できないと思ってたんだ。
その時、突然扉がガラガラと開いた。


「もうそろそろいいかしら。いい感じの雰囲気のところごめんなさいね。」


「あまりにもアキラが遅いからぁ~。待ちくたびれちゃって探検しに来ちゃったぁっ♪」



僕はとっさにヒュウガから離れる。


ヒュウガも涙を拭いて少し微笑む。


なんと、入ってきたのは、ミホとヒナだった。



ちっ、待っとけっつったのに。



「何ナニ~?アキラも男遊びに気が向いたのかなぁ~?」


  「そんなわけねぇだろ。僕はちょっとヒュウガと話をしてただけだっつの。」


「『ちょっと』じゃないわ。もう30分も経っているわ。」


  「ああ、気付かなかった。なぁ、ヒュウガ。」


「確かに。俺も気付かなかった……あ。」


「何ナニ~?口調がいつもと違うぞヒュウガクン。」


  「ミスったな、ヒュウガ。」


「…まぁ、いいや。アキラの友達だったら、いい。」


「…やっぱり、昼間のは本性じゃなかったのね。」


「…気づいてたのかよ。」


「…私が気づかないわけがないでしょう。」
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