恋なんて、できないと思ってたんだ。
勉強をし終わって、一息つく。



また時計に目をやる。



…午前7時。



もうそろそろ登校準備でもすっか。



僕は、冷蔵庫から野菜ジュースを取り出して、飲む。



そして、制服のまま寝てしまっていたことに気づく。



  「…シャワー、浴びっか。」


僕はシャワーを浴びてまた制服に着替えて、


お弁当を作ってバッグにつめる。



忘れ物、なし。



  「いってきます。」



誰もいない部屋に僕の声が響く。



靴を履いた僕はドアを開けて歩き出した。




いつも、一人なのに


「いってきます」と言ってしまう。



癖になってんだな。
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