恋なんて、できないと思ってたんだ。
僕は小さく呟くように言った。



ニコリとヒュウガは笑った。



授業も、何事もなくすぎていった。



テストも、終わった。



昼休みも、ヒュウガ抜きで過ごした。





…いつもだったら、これでよかった。




ヒュウガを見て、気になり出した時も、手が届かない人だからと諦められた。



でも、ヒュウガと仲良くなって。



何かが僕の中で膨れ上がっている。



やめてくれよ。



こんな、こんな感情。



いらねぇ。いらない。必要ない。
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