恋なんて、できないと思ってたんだ。
僕はひとり苦しんでいた。



近い、こんなにも近い、隣の席が。




…まるで、何千キロと離れているように感じるんだ。




僕は、笑った。





…放課後。



「さようなら!!」



部活に行く奴らと帰宅部の奴らに別れていく。



誰もいなくなった教室。



そこに。



僕とヒュウガだけが立っていた。



「アキラ。」
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