ポンパドールの魔法
扉が開いて、光が差し込んで来る。

浮かれているせい?

目の前に現れたフロアが、いつもと違う場所に見える。



ボウ然として立ち尽くている私の頭を、彼が軽くポンポンする。

微笑みながら私の手を引いてエレベーターを降りる彼の背中は、愛しくて、頼もしくて、でも何となく今までより近く思えて..........

恋の始まりを感じる。



ポンパドールが魔法をかけてくれたのだとしたら、シャンプーは媚薬?

どちらも思いを伝えるアイテムとして、私を助けてくれたのは間違いない。



近付きたくて努力して、やっとここまでそばに行くことができたんだから、これからは今までより、もっと頑張ろう。

彼のために、キレイになろう。



もっともっと、そばに行けるように。

離れられない、離したくない存在になれるように..........








〜 おしまい 〜





< 10 / 10 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:27

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

しょうがねーな、まったく。

総文字数/58,285

恋愛(その他)102ページ

表紙を見る
この冬が終わる頃

総文字数/5,000

恋愛(純愛)11ページ

表紙を見る
seven kisses

総文字数/61,628

恋愛(その他)190ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop