〜Dedicated to you〜 (短)
ァタシだけじゃなかったんだ…



けいたのバイクの
後ろに乗れるのは…



けいたは
誰にでも
優しいから



ァタシも所詮
そのうちの
一人だったんだ…





ァタシは
ショックで
走り出した。




なるみの
声なんて
耳に入らない。







家に着いて
一目散に
ベッドに
潜り込む。





声を押し殺して
泣いた。





なるみから
メールが
来たので



『今日はごめんね。
心配してくれて
ありがとう。』




とだけ返事して

ひたすら泣き続けた。






あの女の人も
けいたの部屋に
呼ばれてるのかな??



やっぱり
ァタシじゃ
子供過ぎたんだ…






けいたには
釣り合わないよ…





もぉけいたのことは
諦めよう…







……諦めよう


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