〜Dedicated to you〜 （短）

バイトが終わり



けいたに声をかけられる前に
店を後にした。


だけど…





『みゆちゃん！！』




けいたが
走って来た。






『俺何か
みゆちゃんに
悪いことした？？
俺馬鹿だから
全然気付かなくて…
ごめんね？？』





その言葉で
ァタシは
また泣き出してしまった。





『みゆちゃん？？！』






けいたは
なんでこんなに
優しいの？


ァタシが
勝手に
避けてただけなのに
なんで
自分を
責めるの？





だけど
この優しさは…




ァタシだけのものじゃない…






『けいた…
ごめんね…

でも
ァタシもぉ
けいたの傍に
居たくない…』



ァタシはけいたの前から
走り去った。





なんて勝手なんだろう？




あの女の人が
けいたの何かなんて
わからない。


ただ
ァタシが勝手に
ショックを受けて
嫉妬して



けいたを
突き放した。




けいたの優しさに
つけこんで…