〜Dedicated to you〜 (短)
『待てよ』



ァタシの左腕を
けいたの右手が捕らえた。





『…んだよそれ!!』





けいたは
怒ってた。

いつも笑顔な
けいたの顔は
けいたを
思わせないような
怖い表情になっていた。





『なんでシカト
すんだよ!!
俺なんかした?!』




けいたの表情から
本気でキレてる事が
はっきりとわかる。





『だって…
けいたは本当に
優しくて…

誰にも優しくて…

この前見ちゃったの。
けいたが綺麗な人と
バイク乗ってるとこ。


そのときやっぱり
ァタシなんかじゃ
けいたに釣り合わないって
思い知ったから…』





『バイクで…
あぁ!!』




けいたは何か
心辺りが
あったらしい。



そしてけいたの
表情には
笑顔が戻った。





『あれ友達の
彼女!
たまたま会って
いく方向が
一緒だったから
乗せてってやったの』



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