〜Dedicated to you〜 (短)
お父さんが
けいたの小さいころの
アルバムを
引っ張り出して来た。




子供時代のけいたは
本当に可愛かった。




『この頃は可愛かったのに
今はこんなに生意気に
育ちやがった』


お父さんが
笑いながら言う。


『うるせぇよ!』


けいたが
反発した。



こんなやり取りをしながら
楽しい時間は
すぐに過ぎて行った。






夜はけいたの実家に
泊めてもらうことになった。



夜御飯を
ご馳走になって

洗いものを
お母さんと
一緒にして

お父さんと
一緒に
テレビを観た。






いつもは
けいたが
ァタシの家族の
中にいる。





今日は
ァタシが
けいたの家族の一員。





最初は緊張したけど
お母さんも
お父さんも
ホントに優しくて


来て良かったと
思った。




けいたも
同じ気持ち
だったのかな?







日付が変わりそうに
なったころ



全員が
眠りについた。






明日は東京に
帰る。



< 52 / 67 >

この作品をシェア

pagetop