〜Dedicated to you〜 （短）

１時間近く
バイクを走らせて
ある場所に着いた。




そこは
ちょっと
山の方の
景色が綺麗な場所だった。





ちょうど
夕暮れ時で
夕日が輝いて
ホントに綺麗だった。





『キレイ…』




『だろ？
俺の取って置きの
スポット☆』





高山さんが
優しく笑う。




その笑顔が
ホントに
可愛くて
心臓の音が
速く鳴る。




『高山さんは…』



『高山さんって
呼ばないでよ。』


『え？』






高山さんが
言葉を
さえぎる。






『バイト中じゃないんだしさ。
けいたって呼んでよ。
ついでに敬語も
使わなくていいから。』






その言葉に
また心臓が
騒ぎ出す。



『いいんですか？』



『だって
バイトでは
先輩だけど
プライベートでは
先輩でも
なんでもないし（笑）』





『解りました』


『だから敬語
やめろって』



『…はい。』



『だーかーらー！！』






二人で
顔を見合わせて
笑った。




『「はい」じゃなくて
「うん」だよ。』





そぉ言われて
ァタシは

『うん。』




と小さく
答えた。