〜Dedicated to you〜 (短)
5年が過ぎた。
街は相変わらず
人で混み合っている。
交通マナーも
年々悪くなっている。
『そこの自転車の二人乗り!
止まりなさい!』
自転車は
止まった。
乗っていたのは
高校生くらいの
若いカップルだった。
婦警が近寄る。
『二人乗りは
危ないのよ!
怪我でもしたら
どうするの?!』
婦警の言葉に対し
カップルが答える。
『これくらいで
怪我なんてしないよ!』
婦警は声を
大きくした。
『その考えが
事故に繋がるの!!
ここからはちゃんと
自転車押していきなさい!!』
カップルは
渋々了解して
歩いて行った。
今日の仕事も
そろそろ
終わりだ。
婦警は
署に帰る。