青空の下を駆けた日々~小さな約束~
「私、見てみたいな」
こんなチャンス、もう無いかもしれない。
みんなで星を見るチャンス。
「ねぇ、みんな。もうちょっとだけ、ここにいようよ。お願い」
そう言いながら頭を下げる。
「顔、上げなよ。綾花」
「カイちゃん...」
「思えばさ、俺、綾花に誕プレあげてなかったゎ」
「...じゃあ」
カイちゃんはゆっくりうなずく。
「なぁ、みんな。流れ星を見てから帰っても遅くないんじゃないかな」
「みんな、お願い。怒られたら、私がいくらでも謝るから。だから...」
すると、茜が私の隣に来た。