【続】好きになった相手がたまたま年上だっただけ。
「舞子、そっちはどう?」
『ん~ぼちぼちって感じかな…?
今はピアノの練習がんばってる』
「そっか」
舞子の夢は保育園の先生
俺らが住んでいる場所は北海道
舞子は福岡にある専門学校に通っている
『あ、もう授業始まりそうだから切るね!』
「あぁ、わかった。……なぁ舞子」
『ん?』
「……今日も好きだよ」
『うんっ、私も大好きだよ』
舞子と離れてから
何度好きだと伝えただろう
きっと、数えきれないくらい伝えてる
本当はちゃんと顔を見て伝えたい
ただ手を繋ぐだけでもいい
隣にいてくれるだけでいい
舞子に触れたい
電話越しじゃ
……もう足りねぇよ