京娘と居候。〜陰陽師其の壱〜
「ぷっ…」
「ん…?」
微かに声がして振り向くと、時雨が木の陰で肩を震わせ笑っていた。
「え、時雨!?何でここに…?しかも、何で笑ってんのよ」
桔梗が問いかけても、時雨の笑は止まらない。
「お、お前…凶暴女って…」
そのことか!
と思いながら、桔梗は時雨を睨む。
時雨は未だに笑っている。
「ちょっと!そんなに笑わなくてもいいでしょ!?」
「これが笑わずにいれるかっつーの!」
「ほんっと、腹立つ〜!」