京娘と居候。〜陰陽師其の壱〜
「そんな事があったのか。優雅が女の格好で帰って来た時は、心臓止まるかと思ったぞ」
時雨は笑いながら朝食を食べる。
「優雅さん、本当にありがとうございます。梅ちゃんも凄く感謝してましたよ」
「頑張ったかいがあってよかったよ〜」
この、ほのぼのとした空気が、三秒後、終わる事になる。
「つーか、桔梗、その金子って奴に結婚してもらえば良かったんじゃねえの?どーせ貰い手いないんだし!」
ブチッと桔梗の中で何かが切れた。
「この……ふざけんなーーー!」