京娘と居候。〜陰陽師其の壱〜
「桔梗ちゃん、立てる?」
「…はい。優雅さん、ありがとうございます」
「ごめんな、桔梗はん…私のせいで…」
「何言ってるんですか!菊李さんのせいじゃないです!」
申し訳ない思いで泣きそうになる菊李に、桔梗は言った。
「泣いちゃ駄目ですよ!せっかくの美人が台無しです!」
「桔梗はん…」
それから桔梗と優雅は家路についた。
「優雅さん…腕、骨折っていう事にするので、本当の事は黙ってて下さい」
優雅には煙々羅の事、全て話した。