緑の風と小さな光 第1部
治療が終わると、早速セレは動き出した。
「セレ!じっとしてて!」
「そこまで重傷じゃないだろ。」
そう言うセレの顔色は少し青ざめていた。
「顔色が悪いわよ。血が足りないのよ。」
「ちゃんと休みなさい!もう一晩泊まって行け!」
老人に少しきつめに言われて、やっとセレはおとなしく座った。
老婆の方は嬉しそうだった。
「ピアリちゃん、あんた大したもんだね。私達の孫にならないかい?」
「無理を言うな、バアさん!」
「この人は」
と老婆はセレを見た。
「危険なんじゃないの?一緒にいて大丈夫なの?」
「おばあちゃん、この人はいい人よ。それに私の方がセレに付いて来たのよ。」
いい人、と言われたのはセレは初めてだった。そしてピアリが言ってくれた事が嬉しかった。
「そうなの?あなたみたいな可愛い子が危ない目にあったりしたら、私は耐えられないわ。」
「優しいのね。でも本当に大丈夫よ。私はむしろセレとの旅が楽しいの。」
「ピアリちゃんがそう言うんじゃねえ…仕方ないわね。」
老婆は渋々諦めた。
「セレ!じっとしてて!」
「そこまで重傷じゃないだろ。」
そう言うセレの顔色は少し青ざめていた。
「顔色が悪いわよ。血が足りないのよ。」
「ちゃんと休みなさい!もう一晩泊まって行け!」
老人に少しきつめに言われて、やっとセレはおとなしく座った。
老婆の方は嬉しそうだった。
「ピアリちゃん、あんた大したもんだね。私達の孫にならないかい?」
「無理を言うな、バアさん!」
「この人は」
と老婆はセレを見た。
「危険なんじゃないの?一緒にいて大丈夫なの?」
「おばあちゃん、この人はいい人よ。それに私の方がセレに付いて来たのよ。」
いい人、と言われたのはセレは初めてだった。そしてピアリが言ってくれた事が嬉しかった。
「そうなの?あなたみたいな可愛い子が危ない目にあったりしたら、私は耐えられないわ。」
「優しいのね。でも本当に大丈夫よ。私はむしろセレとの旅が楽しいの。」
「ピアリちゃんがそう言うんじゃねえ…仕方ないわね。」
老婆は渋々諦めた。