緑の風と小さな光 第1部
食堂を出て宿に行く途中、灰色のツバメが飛んでいるのをピアリが見つけた。
「あっ!見て、セレ!灰色のツバメ!」
「灰色のツバメ?珍しいな。」
セレは灰色のツバメに誰かの魔法を感じた。
エルグはこわばった表情でそのツバメを見つめていた。
「……」
「どうした?」
「いや、何でもない…」
何でもないようには見えなかったが、セレは追求しなかった。
宿に着いた。
二階建ての粗末な宿だ。
上が宿泊する部屋になっていて、下には台所がある。宿泊者が自炊をするのだ。
部屋にはベッドが1台。テーブルが1卓。椅子は2脚。あとは何も無い。
セレとピアリは荷物を下ろしてベッドに腰掛けた。
「エルグも楽にするといい。」
「ああ…」
部屋に入ってもエルグは落ち着かなかった。
「気持ちが落ち着くような飲み物でも作って来ましょうか?」
ピアリが気を使ってくれた。
「あっ…ああ、そうだな…いや、自分で行く。良いお茶の葉を持ってるんだ。」
エルグは小さなビンを持って下に行った。
10分程で戻って来た。手にはカップが3個あった。
「あっ!見て、セレ!灰色のツバメ!」
「灰色のツバメ?珍しいな。」
セレは灰色のツバメに誰かの魔法を感じた。
エルグはこわばった表情でそのツバメを見つめていた。
「……」
「どうした?」
「いや、何でもない…」
何でもないようには見えなかったが、セレは追求しなかった。
宿に着いた。
二階建ての粗末な宿だ。
上が宿泊する部屋になっていて、下には台所がある。宿泊者が自炊をするのだ。
部屋にはベッドが1台。テーブルが1卓。椅子は2脚。あとは何も無い。
セレとピアリは荷物を下ろしてベッドに腰掛けた。
「エルグも楽にするといい。」
「ああ…」
部屋に入ってもエルグは落ち着かなかった。
「気持ちが落ち着くような飲み物でも作って来ましょうか?」
ピアリが気を使ってくれた。
「あっ…ああ、そうだな…いや、自分で行く。良いお茶の葉を持ってるんだ。」
エルグは小さなビンを持って下に行った。
10分程で戻って来た。手にはカップが3個あった。