緑の風と小さな光 第1部
透明な液体が入っている。何かは解らないが金属を溶かすものだという事は知っている。
錠前にその液体を垂らした。
微かな煙が上がり、錠前が少しずつ溶けてゆく。
「よし…」
その間に、ガルテンはセレを別の部屋に運び、怪しげなアイテムを並べ始めた。
「今までの失敗は最初に記憶を消さなかったからだ。
いい思い出なんか持っていると、魂が身体に執着してなかなか抜けないんだ。…今度は上手く行くだろう。」
ガルテンには実は魔力は無い。アイテムを使いこなしているだけだ。
「まずは、この“記憶封じの剣”で少し傷つける。それで全てを忘れさせて、この薬で魂と肉体を分離させる。」
準備は着々と進んでいる。
「早くしないと…」
ルルグは焦った。
「魂を吸い取る壺はどこに置いたかな…ああ、これだ。よし、これで揃った。」
ガルテンは「記憶封じの剣」を抜いた。
「やめろ!」
ルルグは小さな覗き窓からグラスを投げつけた。
上手い具合にガルテンの手首に当たった。
「!」
ガルテンが怒りの眼差しでルルグを睨んだ。
「大人しくしていろ!」
ガルテンは覗き窓をガチャン!と閉めた。
錠前にその液体を垂らした。
微かな煙が上がり、錠前が少しずつ溶けてゆく。
「よし…」
その間に、ガルテンはセレを別の部屋に運び、怪しげなアイテムを並べ始めた。
「今までの失敗は最初に記憶を消さなかったからだ。
いい思い出なんか持っていると、魂が身体に執着してなかなか抜けないんだ。…今度は上手く行くだろう。」
ガルテンには実は魔力は無い。アイテムを使いこなしているだけだ。
「まずは、この“記憶封じの剣”で少し傷つける。それで全てを忘れさせて、この薬で魂と肉体を分離させる。」
準備は着々と進んでいる。
「早くしないと…」
ルルグは焦った。
「魂を吸い取る壺はどこに置いたかな…ああ、これだ。よし、これで揃った。」
ガルテンは「記憶封じの剣」を抜いた。
「やめろ!」
ルルグは小さな覗き窓からグラスを投げつけた。
上手い具合にガルテンの手首に当たった。
「!」
ガルテンが怒りの眼差しでルルグを睨んだ。
「大人しくしていろ!」
ガルテンは覗き窓をガチャン!と閉めた。