緑の風と小さな光 第1部
「さっきの薬の話なんだけど。」
ピアリは話を元に戻した。
「ああ、そうだった。あと2種類足りないね。」
「どんな薬草か教えてください。集めて来ます。」
ピアリに頼まれて、医者は説明の文章を書いた。
「良かった…これでルルグの薬ができるわ。」
「ありがとうございます!ピアリもありがとう!」
今までで1番いい笑顔でエルグは礼を言った。
ルルグももちろん礼を言ったが、頭《ず》が高い、とエルグに頭を押し下げられた。
「早速、探しに行きましょう。」
ピアリが起きようとして、少し痛そうな顔になった。
「駄目だ。」
医者よりも先にセレが止めた。
「言われただろう。肺が傷ついたら大変だ。しばらくは動くな。」
「でも、薬草は私じゃないと…」
「絵でも描いてくれれば分かるさ。説明書もあるし。」
「…じゃあ、私はまた一人で待ってるの?」
黒曜石の瞳でセレをじっと見る。
この瞳には勝てない…
セレにとってはどんな魔法よりも強力だ。
「今回は俺も残るよ。エルグとルルグで行ってもらおう。」
「…ありがとう。」
ピアリは話を元に戻した。
「ああ、そうだった。あと2種類足りないね。」
「どんな薬草か教えてください。集めて来ます。」
ピアリに頼まれて、医者は説明の文章を書いた。
「良かった…これでルルグの薬ができるわ。」
「ありがとうございます!ピアリもありがとう!」
今までで1番いい笑顔でエルグは礼を言った。
ルルグももちろん礼を言ったが、頭《ず》が高い、とエルグに頭を押し下げられた。
「早速、探しに行きましょう。」
ピアリが起きようとして、少し痛そうな顔になった。
「駄目だ。」
医者よりも先にセレが止めた。
「言われただろう。肺が傷ついたら大変だ。しばらくは動くな。」
「でも、薬草は私じゃないと…」
「絵でも描いてくれれば分かるさ。説明書もあるし。」
「…じゃあ、私はまた一人で待ってるの?」
黒曜石の瞳でセレをじっと見る。
この瞳には勝てない…
セレにとってはどんな魔法よりも強力だ。
「今回は俺も残るよ。エルグとルルグで行ってもらおう。」
「…ありがとう。」