緑の風と小さな光 第1部
すぐにノーラは練習を始めた。

「大地の力を感じるには外の方がいいで  しょう。」

セレはノーラを抱き上げて、庭に出た。

まずは、大地に直接触れて自分に係る大地の力を感じ取る事からだ。

その力に同調したり、反発してみる。

セレの指導のもと、数時間で基本は身についた。

わずかに自分の身体を浮かせる事ができる様になった。

「いい感じです。今日はこの辺にしておき ましょう。」

「はい。…ありがとう。」

「水を通って帰れるのでしょう?」

「はい。」

またグラスの水を使って帰って行った。

「ちょっと待った!逃がすのか!」

医者だ。

「大丈夫。また来ますよ。」

セレには確信があった。
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