緑の風と小さな光 第1部
底に降りてみると横穴があった。
「ここを通って何処かに行ったんだな。」
そんなに大きな穴では無かった。
普通の体格の人間なら腰をかがめて通れるが、エルグは四つん這いでやっと通れた。
結構な距離を進んだ。
風車小屋の辺りで感じた気配がして来た。
「…何か居る。」
何だろう、と思いながらもそのまま進んだ。気配はどんどん強くなる。
急に広い空間になった。
立ってみた。頭はぶつからなかった。
…側に何かが居る。居るのは感じるのだが、暗くて見えない。こちらを攻撃してくる気配は無いが…
手を前に伸ばして2,3歩進んでみた。何かに触れた。
「木の枝みたいだな。」
細い木の枝が絡み合って、上にも下にも、左右にも広がっている。
全体の様子をつかもうと両手で探ってみるが、大きすぎてわからない。
突然、エルグの右、数メートルの所にフワッと灯りが点った。
「!」
「ここまで来ちゃったんだね。…でも、あんたならいいや。あの魔法使いだったら追い返すけどね。」
ジンだ。
エルグは勝手に侵入した事を悪びれもせずに尋ねた。
「ここは何だ?」
「何だと思う?」
「ここを通って何処かに行ったんだな。」
そんなに大きな穴では無かった。
普通の体格の人間なら腰をかがめて通れるが、エルグは四つん這いでやっと通れた。
結構な距離を進んだ。
風車小屋の辺りで感じた気配がして来た。
「…何か居る。」
何だろう、と思いながらもそのまま進んだ。気配はどんどん強くなる。
急に広い空間になった。
立ってみた。頭はぶつからなかった。
…側に何かが居る。居るのは感じるのだが、暗くて見えない。こちらを攻撃してくる気配は無いが…
手を前に伸ばして2,3歩進んでみた。何かに触れた。
「木の枝みたいだな。」
細い木の枝が絡み合って、上にも下にも、左右にも広がっている。
全体の様子をつかもうと両手で探ってみるが、大きすぎてわからない。
突然、エルグの右、数メートルの所にフワッと灯りが点った。
「!」
「ここまで来ちゃったんだね。…でも、あんたならいいや。あの魔法使いだったら追い返すけどね。」
ジンだ。
エルグは勝手に侵入した事を悪びれもせずに尋ねた。
「ここは何だ?」
「何だと思う?」