緑の風と小さな光 第1部
「あっ、こっちに書いてあるよ。」
ジンが見つけた。
「ああ…月見草の種子のオイルだ。ただし満月の夜に採る事、となっているな。」
セレとジンは一緒に魔法書を覗き込んだ。
いつの間にか仲良くなっている。
セレの才能だな、とエルグは思った。
結局、セレとエルグはジンを連れてピアリ達の待つ小屋に戻った。
「お帰りなさい。…あら?そちらは?」
ピアリが出迎えてくれた。
「ただいま。こちらはジン。」
セレが紹介した。
「工場の人ね。初めまして。私はピアリ。よろしくね。」
「あっ…初め、まして…」
ジンは緊張気味だ。
ルルグも出て来て挨拶した。
「初めまして。僕はルルグ。」
「は、初めまして…」
ぎこちない所が少し可愛らしかった。
「魔法薬が必要になってね。ピアリに手伝ってもらいたいんだ。」
「いいわよ。何を作るの?」
「これだ。」
魔法書の上でセレが指さしたのは
『人間でない生き物を人間の姿にする薬』
の項だ。
「誰が使うの?」
「…僕が。」
「あなたは人間ではないの?」
「……」
ジンはうつむいて黙ってしまった。
ジンが見つけた。
「ああ…月見草の種子のオイルだ。ただし満月の夜に採る事、となっているな。」
セレとジンは一緒に魔法書を覗き込んだ。
いつの間にか仲良くなっている。
セレの才能だな、とエルグは思った。
結局、セレとエルグはジンを連れてピアリ達の待つ小屋に戻った。
「お帰りなさい。…あら?そちらは?」
ピアリが出迎えてくれた。
「ただいま。こちらはジン。」
セレが紹介した。
「工場の人ね。初めまして。私はピアリ。よろしくね。」
「あっ…初め、まして…」
ジンは緊張気味だ。
ルルグも出て来て挨拶した。
「初めまして。僕はルルグ。」
「は、初めまして…」
ぎこちない所が少し可愛らしかった。
「魔法薬が必要になってね。ピアリに手伝ってもらいたいんだ。」
「いいわよ。何を作るの?」
「これだ。」
魔法書の上でセレが指さしたのは
『人間でない生き物を人間の姿にする薬』
の項だ。
「誰が使うの?」
「…僕が。」
「あなたは人間ではないの?」
「……」
ジンはうつむいて黙ってしまった。