緑の風と小さな光 第1部
「言いたくなかったら別にいいんだよ。ジン。」
セレはそう言ったが、ジンは顔を上げた。
「…僕は…竜なんだ…」
「竜!?素敵!」
ピアリは目を輝かせた。
「え…?素敵…?」
「今度、竜の姿を見せて!」
ジンの手を取り、頼み込んだ。
「僕も!僕も見たい!いい?」
ルルグも頼んだ。
「…う、うん…。」
「やった!」
ピアリとルルグは、早く見たいね、と喜んだ。
こんな反応をされたのは初めてだったので、ジンは戸惑ってしまった。
今までに何度か正体がバレた事がある。
怖がられる、敬遠される、退治されそうになる、などなど、とにかくいい事は無かった。
…この人達も、今はこう言ってくれているけど実際に竜の姿を目の当たりにしたら、やっぱりそうなるのだろうか…
「心配か?」
セレが声をかけた。
ジンの瞳に不安が滲んでいるのには気付いていた。
「大丈夫だ。ここのみんなは、この俺と一緒にいてくれるんだぞ。」
「…セレは全部話したの?」
「ああ。」
「…セレは強いね。」
今度はセレが驚いた。
「強い?…強いとか、怖いとか…ジンには俺がどう見えているんだろうな?」
セレはそう言ったが、ジンは顔を上げた。
「…僕は…竜なんだ…」
「竜!?素敵!」
ピアリは目を輝かせた。
「え…?素敵…?」
「今度、竜の姿を見せて!」
ジンの手を取り、頼み込んだ。
「僕も!僕も見たい!いい?」
ルルグも頼んだ。
「…う、うん…。」
「やった!」
ピアリとルルグは、早く見たいね、と喜んだ。
こんな反応をされたのは初めてだったので、ジンは戸惑ってしまった。
今までに何度か正体がバレた事がある。
怖がられる、敬遠される、退治されそうになる、などなど、とにかくいい事は無かった。
…この人達も、今はこう言ってくれているけど実際に竜の姿を目の当たりにしたら、やっぱりそうなるのだろうか…
「心配か?」
セレが声をかけた。
ジンの瞳に不安が滲んでいるのには気付いていた。
「大丈夫だ。ここのみんなは、この俺と一緒にいてくれるんだぞ。」
「…セレは全部話したの?」
「ああ。」
「…セレは強いね。」
今度はセレが驚いた。
「強い?…強いとか、怖いとか…ジンには俺がどう見えているんだろうな?」