緑の風と小さな光 第1部
セレは胸のポケットからペンダントを出した。

「あら?それ、私にくれたのと良く似てるわね。」

ピアリが言った。

「うん。こっちの方が作りが雑だけどね。ピアリのと対になっているんだ。これは気配を消す効果もあるんだ。」

いつもは自分の魔法の気配を弱めている。

ジンにペンダントを持たせて、大地の魔法で工場の屋根に乗せた。

「しばらくは夜はここですごす事になるけど、我慢してくれ。」

「寒いわけじゃないし。大丈夫だよ。」

ここにジンを避難させておいたのは正解だった。
< 229 / 287 >

この作品をシェア

pagetop